プロダクトアウトとマーケットイン。最先端設備の製品開発の最前線

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プロダクトアウトとマーケットイン。

製品開発における発想として、両面の取り組みが指摘される。それぞれに一長一短があり、それぞれを補完するような形になっている。どちらかというと、ニーズ志向に基づくマーケットインがもてはやされるような感覚を持たれるかもしれないが、プロダクトアウトも詳細なニーズやマーケティング調査によって成り立っているケースもあり、一概には言い切れない。

ただ、こうした開発手法を一例として見ていただきたい。

最先端の機械を開発した。従来製品より生産性が15%UPした。価格は10%UPした。お客様どうぞ!とプレスを投げてみる。

さて、現場でどのような声が出てくるのか?

まず従来製品より性能を上げ、価格も見合った引き上げを行い、適正な利益を確保できている機械として仕上がっていた。しかし、顧客からのクレームが出るたびに、後付け改造が施されるようになってしまった。改造品はコストが高く、手間もかかる。機械の利益がどんどん失われるような状況になってしまい、売れば売れるほど利益が減っていくようになった。クレームは機械販売に応じて加速度的に増えていき、中には対応が後手に回るケースも出てきた。対応が遅れているという噂が一気に市場へ広がり、販売はある時を境に激減していった。クレームが少なくなったと開発部は喜んだが、営業部はクレームの多い新機種を販売しなくなった。数年後、新機種はラインナップから消滅した。

さらに、新製品開発で他の機械の修理案件が圧迫され、既存機種の対応業務も圧迫するようになった。新製品の投入が開発における最重要目標になってしまい、売れるかどうか品質の良い機械かどうか、顧客の声を聞く機会や時間がどんどん失われていき、いつしか発表する機種が悉く売れない機械ばかりになっていった。

数字で物語るようだが、未だに会社の販売・利益の多くを占めるのが20年以上前にリリースした機械であるという衝撃のデータもある。

これがプロダクトアウトという思想に支配され、マーケットインを失った開発現場が主導的な会社の実情である。これは実際に合ったお話である。

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